こんにちは、坂野です。
先日、
「親業を学んだら、心理学の勉強になりますか?」
という質問を受けました。
親業訓練一般講座は、心理学そのものを学ぶための講座ではありません。
ただし、親業を世に送り出した、トマス・ゴードン博士が、1998年に、全米心理学財団からゴールドメダル賞を授与されたとき、
表彰状の文面は、このようになっていました。
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「トマス・ゴードンは、親密で永続的な人間関係を築き維持していくための1つのモデルを創り上げた。
人間関係についての抽象的な概念を、
具体的な行動の技法(スキル)という形に変えそれを一般大衆の手に届くものとしたことによって、
彼はまさに“心理学を人々に贈った”と言える。
彼は当初、組織内での民主的なリーダーシップに必要な技法を開発した。
それが後に、親、教師、夫婦、医療関係者、若者たちにも同様に効果のあることが証明された。
ベストセラーになった彼の著書や、認定トレイナーによる世界的なネットワークは、
27カ国におよぶ何百万人もの人々に、問題を予防し解決する道具を提供してきた。
また、その人間関係の技法は、数え切れないほどのトレーニングプログラムの先駆けともなったのである」
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親業訓練一般講座は、
心理学を体系的に学ぶことを目的とした講座ではありませんが、
①聞く、
②話す、
③対立を解く、
という3つの柱が、
臨床心理学、学習・発達心理学、教育学など、いわゆる行動科学の研究成果に基づいて、プログラムされています。
親業訓練の概念や内容を、頭で理解するだけでなく、
実際に声に出して練習するなど、体験学習を重視しています。
2人1組で、各々が親と子どもの役を受け持ち(ロールプレイ)、
お互いの気持ちを実感したり、グループディスカッションでより理解を深め、
講座で学んだ方法を日常的に使えるようにしていきます。